CAREER仕事・将来性

AIの仕事一覧12選|AIクリエイターという新しい働き方と年収

AIの仕事を開発・導入支援・AIクリエイターの3分類12職種で一覧にし、年収(求人ボックス)・将来性(経済産業省の推計)・必要なスキルを解説。プログラミング不要で目指せるAIクリエイターの働き方と、未経験から始める4ステップも紹介します。

デジット編集部UPDATE

この記事の結論

  • AIの仕事は、AIを作る「開発」、導入を支える「活用支援」、AIで作品を作る「AIクリエイター」の3分類・12職種に分けられます。
  • 求人ボックス給料ナビ(2026年10月)では、AIエンジニアの平均年収が599万円、データサイエンティストが769万円で、AIクリエイターに近い映像制作は449万円です。
  • プログラミング不要で未経験から目指しやすいのはAIクリエイターで、ツール選び→作品3本→ポートフォリオ→応募の4ステップで始められます。

AIの仕事は、AIそのものを作るエンジニアから、AIを業務に取り入れる支援職、AIで動画や画像を作るクリエイターまで幅広く存在します。

職種ごとの仕事内容と必要なスキルを把握すると、自分の経験から目指しやすい仕事を迷わず選べます。

本記事では、AIの仕事12職種の一覧・年収の目安・将来性・必要なスキルをまとめています。さらに、プログラミングなしで目指せる「AIクリエイター」という働き方と、未経験から始める4つのステップも紹介します。

AIの仕事とは?3分類12職種の早見表

AIの仕事は開発・導入と活用の支援・AIクリエイターの3分類12職種に分けられる

AIの仕事とは、AIを開発する・業務に導入する・AIを使って制作物を作るのいずれかで、AIを中心的な道具として使う仕事です。同じ「AIの仕事」でも、プログラミングや数学が必須の職種と、ツールの操作と制作の判断力が中心の職種では、求められる経験が大きく異なります。

AIの仕事を「開発」「導入・活用支援」「AIクリエイター」の3分類12職種に分け、表で比較します。

分類

職種

主な仕事内容

プログラミング

未経験からの入りやすさ

開発

AIエンジニア(機械学習エンジニア)

AIモデルの開発・システムへの組み込み

必須

△

開発

データサイエンティスト

データ分析・予測モデルの作成

必須

△

開発

生成AIエンジニア・MLOpsエンジニア

生成AIの業務システム化・運用基盤の整備

必須

△

導入・活用支援

AIコンサルタント・AI導入支援

業務課題の整理・AI導入の計画

あると有利

○(業界経験があれば)

導入・活用支援

プロンプトエンジニア

生成AIへの指示文の設計・社内ルール作り

あると有利

○

導入・活用支援

AIトレーナー・データアノテーター

学習データの作成・AIの回答の評価

不要

◎

AIクリエイター

AI動画クリエイター

動画生成AIで映像・広告動画を作る

不要

○

AIクリエイター

AI画像クリエイター

画像生成AIでイラスト・素材・バナーを作る

不要

○

AIクリエイター

AI動画編集者

AI機能付きの編集ソフトで動画を仕上げる

不要

◎

AIクリエイター

AIナレーション・音声制作

音声合成AIでナレーション・BGMを作る

不要

○

AIクリエイター

SNSショート動画の運用・量産

AIでショート動画を企画・制作・投稿する

不要

○

AIクリエイター

AIライター・台本制作

生成AIを使って記事・動画の台本を書く

不要

◎

※入りやすさは、必要な前提知識(プログラミング・数学・業界経験)の多さをもとに編集部が分類したもの。◎=前提知識がほぼ不要、○=ツールの習得と作品づくりで目指せる、△=プログラミングと数学の学習が前提

AIの仕事は、開発系はプログラミングと数学、AIクリエイターはツールの使い分けと制作物の品質判断が評価の軸です。以下では、3分類の順に各職種の仕事内容を具体的に解説します。

AIを開発する仕事3選|エンジニア系の職種

AI開発職の平均年収。データサイエンティスト769万円、AIエンジニア599万円

AIを開発する仕事は、AIの仕組みそのものを作り、企業のシステムやサービスに組み込む職種です。プログラミング言語のPythonと、統計・機械学習の知識が前提になるため、IT職の経験がある方が転職で目指すケースが中心になります。

ここでは、開発系の代表的な3職種の仕事内容と、求人データで見る年収の目安を紹介します。

AIエンジニア(機械学習エンジニア)

AIエンジニアは、機械学習のモデルを作り、精度を検証して、業務システムやアプリに組み込む職種です。画像から不良品を見つける検品システムや、問い合わせに自動で答えるチャットボットなど、AIを「動く仕組み」にするまでを担当します。たとえば、製造業の検品では、正常品と不良品の画像を学習させたモデルを作り、生産ラインのカメラとつなぎます。

AIエンジニアの年収は、求人ボックス給料ナビの集計で平均599万円(給与幅381万円〜1,235万円)です(2026年10月時点・求人ボックス給料ナビより)。ただし、給与幅が広く、扱う技術と経験年数で大きく変わります。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、企業が持つ売上・顧客・アクセスなどのデータを分析し、経営や施策の判断に使える形にする職種です。分析の結果をもとに需要予測や顧客の分類モデルを作るため、統計の知識とビジネスの理解の両方が求められます。たとえば、小売業で過去の販売データと天候から翌週の売れ行きを予測し、発注量を決める仕組みを作ります。

データサイエンティストの年収は、求人ボックス給料ナビの集計で平均769万円(給与幅451万円〜1,381万円)です(2026年10月時点・求人ボックス給料ナビより)。ただし、求人の多くは分析やプログラミングの実務経験を求めるため、データアナリストやエンジニアとして経験を積んでから目指すルートもあります。

生成AIエンジニア・MLOpsエンジニア

生成AIエンジニアは、ChatGPTのような大規模言語モデルを社内の業務システムに組み込み、検索・要約・文書作成などを自動化する職種です。MLOpsエンジニアは、作ったAIモデルをクラウド上で安定して動かし、精度の低下を監視して改善する運用の専門職です。たとえば、社内マニュアルを読み込ませた問い合わせ対応のAIを作り、回答の誤りを定期的に点検します。

ただし、どちらもソフトウェア開発とクラウドの実務経験が前提です。開発系の3職種に共通する前提は、以下のとおりです。

  • Python・SQLでのプログラミング
  • 統計・線形代数など機械学習に使う数学
  • クラウド(AWS・Google Cloud・Azure)の基本操作

開発系の職種を目指す場合は、上記の3つを学習の軸に置き、小さなアプリを作って説明できる状態を目標にしましょう。

AIの導入・活用を支える仕事3選

AIの導入・活用を支える仕事は、AI導入の計画、プロンプトの設計、学習データの作成と評価の3つ

AIの導入・活用を支える仕事は、AIを作るのではなく、企業がAIを業務で使いこなせるように設計・支援する職種です。生成AIのツールが手軽に使えるようになり、「どの業務にどう使うか」を決める人の役割が増えています。

ここでは、導入・活用支援の3職種を、必要な経験とあわせて紹介します。

AIコンサルタント・AI導入支援

AIコンサルタントは、企業の業務課題を整理し、AIで効率化できる業務の選定から導入計画・効果測定までを支援する職種です。技術そのものより、業務の流れとコストを理解して、導入の優先順位を決める力が評価されます。たとえば、経理部門で請求書の読み取りと仕訳の入力にAIを使う計画を立て、導入前後の作業時間を比べます。

ただし、提案先の業界知識が武器になるため、営業・企画・経理などの実務経験がある方ほど目指しやすい職種です。

プロンプトエンジニア

プロンプトエンジニアは、生成AIから目的どおりの回答や画像を引き出すための指示文(プロンプト)を設計し、社内で使える型として整える職種です。同じAIでも指示の書き方で結果の品質が変わるため、型を作って共有すると、社員全員の作業品質がそろいます。たとえば、カスタマーサポートの返信文を作るプロンプトを用途別に作り、禁止表現のルールとあわせて配布します。

ただし、「プロンプトエンジニア」だけを職名にした求人は限られ、マーケター・エンジニア・クリエイターが業務の一部として兼ねる場合もある点を理解しておきましょう。

AIトレーナー・データアノテーター

AIトレーナー・データアノテーターは、AIの学習に使うデータを作り、AIの回答が正しいかを評価する職種です。画像に「人」「車」などのラベルを付ける作業や、AIの回答を読んで正確さ・自然さを採点する作業が中心で、専門知識より正確さと根気が求められます。たとえば、医療・法律などの分野では、専門知識を持つ方がAIの回答の誤りを指摘する案件があります。

ただし、単純なラベル付けの作業は単価が低い案件もあるため、専門分野の知識と組み合わせると選べる案件が広がります。

導入・活用支援の3職種に共通して求められる力は、以下のとおりです。

  • 業務の流れを分解して説明する力
  • 生成AIツールの得意・不得意の理解
  • AIの出力が正しいかを確かめる確認作業

上記の3つは、プログラミング経験がなくても実務経験と生成AIツールの利用経験で伸ばせます。

AIクリエイターの仕事6選|AIで作品を作る職種

AIクリエイターの仕事は、AI動画生成・AI画像制作・AI動画編集・ナレーションと音声・ショート動画運用・ライターと台本の6つ

AIクリエイターの仕事は、動画・画像・音声・文章を生成AIで作り、依頼主の目的に合った作品として納品する職種です。開発系の職種と違ってプログラミングは不要で、ツールの使い分けと、生成した素材を選んで仕上げる判断力が評価の中心になります。

ここでは、AIクリエイターの仕事を6つに分け、作業内容と使う主なツールを紹介します。

AI動画クリエイター

AI動画クリエイターは、動画生成AIで映像を作り、編集して広告・SNS・ミュージックビデオなどの動画に仕上げる職種です。撮影なしで商品のイメージ映像や架空の風景を作れるため、撮影の予算や時間が限られる案件で活用されています。たとえば、Google Flow(Veo)やKling AIで数秒〜十数秒のカットを複数作り、編集ソフトでつないで15秒の広告動画にします。

ただし、生成した映像はそのまま使える品質のカットが毎回出るわけではないため、カットの選別と、編集で1本にまとめる技術が欠かせません。主なツールの特徴は動画生成AIおすすめで比較しています。

AI画像クリエイター

AI画像クリエイターは、画像生成AIでイラスト・商品イメージ・広告バナー・サムネイルなどを作る職種です。プロンプトで方向性を決め、何枚も生成した中から目的に合う1枚を選び、画像編集ソフトで文字や細部を仕上げます。たとえば、Nano BananaやMidjourneyでYouTubeのサムネイル用の背景を作り、タイトル文字を重ねて納品します。

ただし、人物の手指や文字が崩れる場合があるため、修正の手間を見込んで納期を決めましょう。ツールの選び方は画像生成AIおすすめにまとめています。

AI動画編集者

AI動画編集者は、自動字幕・無音カット・BGM提案などのAI機能を使い、撮影素材を短時間で1本の動画に仕上げる職種です。従来の動画編集と仕事内容は同じですが、テロップ起こしや細かいカットをAIに任せ、構成とテンポの調整に時間を使える点が違いです。たとえば、CapCutやPremiere Proの自動文字起こしで字幕のたたき台を作り、誤字と改行位置だけを直します。

ただし、自動字幕は固有名詞や専門用語を誤認識する場合があるため、最終確認は人の目でする必要があります。編集ソフトの比較はAI動画編集ソフトおすすめで紹介しています。

AIナレーション・音声制作

AIナレーション・音声制作は、音声合成AIで動画のナレーションを作ったり、作曲AIでBGMを作ったりする仕事です。声優やスタジオを手配せずに、原稿を入れるだけで複数の声色のナレーションを作れるため、解説動画や社内研修動画で使われています。たとえば、ElevenLabsで原稿を読み上げた音声を作り、Sunoで作ったBGMと合わせて動画に入れます。

ただし、読み間違いやイントネーションの不自然さが残る場合があるため、読み仮名の指定や区切りの調整が必要です。手順はAIナレーションおすすめで解説しています。

SNSショート動画の運用・量産

SNSショート動画の運用・量産は、TikTok・Instagram リール・YouTube ショートに投稿する縦型動画を、AIを使って企画から投稿まで継続して作る仕事です。投稿本数と更新の頻度が成果を左右するため、台本・素材・字幕をAIで作り、1本あたりの制作時間を短くする工夫が中心になります。たとえば、生成AIで台本を10本分作り、AI画像とAIナレーションを組み合わせて週5本のペースで投稿します。

ただし、似た構成の動画を量産するだけでは再生数が伸びにくいため、反応を見て企画を改善する運用の視点も求められます。収益化の流れはAIでショート動画・YouTubeを収益化する方法で紹介しています。

AIライター・台本制作

AIライター・台本制作は、生成AIで記事や動画の台本の下書きを作り、事実確認と構成の調整をして仕上げる仕事です。下書きをAIに任せるぶん、情報の正確さと読みやすさを担保する編集の力が評価されます。たとえば、ChatGPTやClaudeで動画の台本の骨組みを作り、数字や固有名詞を公式情報で確かめてから納品します。

ただし、生成AIの文章には誤った情報が混ざる場合があるため、出典の確認を省くと信用を失います。AIクリエイターの6つの仕事で使う主なツールは、以下のとおりです。

仕事

主なツールの例

納品物の例

AI動画クリエイター

Google Flow・Kling AI・Higgsfield

広告動画・イメージ映像・MV

AI画像クリエイター

Nano Banana・Midjourney・Adobe Firefly

サムネイル・バナー・イラスト

AI動画編集者

CapCut・Premiere Pro・Vrew

YouTube動画・セミナー動画

AIナレーション・音声制作

ElevenLabs・VOICEVOX・Suno

ナレーション・BGM

SNSショート動画の運用・量産

CapCut・画像生成AI・音声合成AI

縦型ショート動画

AIライター・台本制作

ChatGPT・Claude・Gemini

記事・動画の台本

※ツールは各記事で2026年10月時点の公式情報をもとに紹介しているもの。料金・機能は各ツールの公式サイトで確認してください

AIクリエイターの仕事は1つに絞る必要はなく、動画生成・画像・ナレーションを組み合わせて1本の動画を作れる方ほど受けられる依頼の幅が広がります。

AIクリエイターとは?働き方と年収の目安

AIクリエイターに近い職種の平均年収。マーケティング491万円、グラフィックデザイナー477万円、映像制作449万円、動画編集404万円

AIクリエイターとは、生成AIを主な制作の道具として使い、動画・画像・音声などの作品を作って収入を得る人のことです。資格や公的な職業分類はまだなく、求人では「AIクリエイター」「生成AIクリエイター」「AI動画編集」などさまざまな名前で募集されています。

ここでは、AIクリエイターと従来のクリエイターの違い・働き方・年収の目安を順に解説します。

AIクリエイターと従来のクリエイターの違い

AIクリエイターと従来のクリエイターの違いは、素材を「撮る・描く」代わりに「生成して選ぶ」工程が中心になる点です。撮影機材やイラストの技術がなくても映像や画像を用意できる一方で、生成した候補から目的に合うものを選ぶ目と、編集で仕上げる技術が求められます。違いは、以下のとおりです。

項目

従来のクリエイター

AIクリエイター

素材の用意

撮影・作画・録音

動画・画像・音声の生成AIで作る

時間がかかる工程

撮影・作画などの制作作業

生成結果の選別・修正・編集

必要な機材

カメラ・照明・マイクなど

パソコンと各ツールの有料プラン

評価されるスキル

撮影・作画・編集の技術

プロンプト設計・ツールの使い分け・編集・品質判断

ただし、構成・色・音の基本は従来の映像制作と共通です。AIクリエイターとしての評価を上げるには、生成の操作だけでなく編集の基礎も身につけましょう。

AIクリエイターの働き方3つ

AIクリエイターの働き方は、会社員・フリーランス・副業の3つです。どの働き方でも、作品をまとめたポートフォリオで実力を示す点は共通しています。

  • 会社員:広告代理店・映像制作会社・事業会社のマーケティング部門などで、社内外の動画や画像をAIで制作する
  • フリーランス:企業や個人から動画・画像の制作を受注し、単価と本数で収入を決める
  • 副業:本業の空き時間に、ショート動画の編集やサムネイル制作などの小さな案件から始める

未経験の方は、副業で実績を作ってからフリーランスや転職に進むと、収入が途切れるリスクを抑えられます。副業で始める方法はAI副業おすすめで詳しく紹介しています。

AIクリエイターの年収の目安

AIクリエイターは新しい職種のため、2026年10月時点で求人ボックス給料ナビにも職種単独の年収の集計がありません。そこで、AIクリエイターに近い職種の正社員の平均年収を、求人ボックス給料ナビの集計で比較します。

職種

平均年収

給与幅

映像制作

449万円

355万円〜837万円

動画編集

404万円

349万円〜841万円

グラフィックデザイナー

477万円

343万円〜881万円

マーケティング

491万円

384万円〜1,108万円

※2026年10月時点・求人ボックス給料ナビより(2026年10月の掲載求人から算出された平均)

上記の職種で生成AIを使いこなせると、制作できる本数と表現の幅が広がり、担当できる仕事が増えます。フリーランス・副業の収入は単価と本数で決まるため、公的な統計はありません。動画を作る仕事全体の仕事内容と年収は動画編集の仕事とは?仕事内容・年収・将来性でまとめています。

AIの仕事の将来性|需要が伸びる職種と変わる仕事

2040年の人材不足の推計。AI・ロボット等の利活用を担う人材が約340万人、現場人材が約260万人不足

AIの仕事の将来性は、AIを使いこなす人材が国内で不足すると推計されている点から、需要が続く分野です。一方で、AIで効率化される作業も増えるため、同じ職種の中でも任される仕事の中身が変わります。

ここでは、経済産業省の推計をもとにした需要の見通しと、AIで変わる仕事・残る仕事を整理します。

AI・ロボットを使いこなす人材は2040年に約340万人不足の推計

経済産業省の「2040年の就業構造推計(改訂版)」では、AI・ロボット等の利活用を担う人材が2040年に約340万人不足する可能性が示されています(2026年3月・経済産業省より)。同じ推計で、事務職はAI・ロボットによる省力化で約440万人の余剰が生じる可能性があるとされています。推計の主な数字は、以下のとおりです。

職種

2040年の需給(推計)

AI・ロボット等の利活用を担う人材

約340万人の不足

現場人材(生産工程・建設・サービスなど)

約260万人の不足

事務職

約440万人の余剰

※2026年3月・経済産業省「2040年の就業構造推計(改訂版)について」より。国内投資や産業構造の転換が十分に進んだ場合の推計

ただし、推計の「AI・ロボット等の利活用を担う人材」は、AI・ロボットを使う専門職全体の需給を示す数字です。AIクリエイターの需要を直接示す数字ではない点に注意してください。

AIで変わる仕事と人に残る仕事

AIで変わるのは、決まった手順を繰り返す作業で、人に残るのは目的を決めて結果の良し悪しを判断する仕事です。動画制作でいえば、字幕起こしや無音部分のカットはAIで速くなる一方、誰に何を伝えるかの企画と、生成した素材の選別は人が担います。動画制作の工程ごとに分けると、以下のとおりです。

工程

AIで速くなる作業

人に残る仕事

企画・台本

台本の下書き・アイデア出し

目的と視聴者の決定・事実確認

素材づくり

映像・画像・音声の生成

候補の選別・ブランドに合うかの判断

編集

字幕起こし・無音カット・BGMの提案

構成・テンポ・見せ場の調整

納品・運用

サイズ違いの書き出し・投稿文の下書き

依頼主とのやり取り・修正の判断・効果の検証

AIを使う側に回ると、作業時間が減ったぶんを企画と品質の改善に使えます。AIで置き換わりやすい職種と残る職種はAIでなくなる仕事・残る仕事で詳しく解説しています。

AIの仕事に必要なスキル5つ

AIの仕事に必要なスキルは、ツールの使い分け・プロンプト設計・プログラミング・編集とデザイン・確認と説明の力の5つ

AIの仕事に必要なスキルは、職種によって技術の比重が変わりますが、生成AIの使い方と結果を確かめる力はすべての職種に共通します。開発系はプログラミング、AIクリエイターは制作と編集の技術が加わる形です。

ここでは、AIの仕事に必要な5つのスキルを、職種ごとの重要度とあわせて表で比較します。

スキル

内容

開発

導入・活用支援

AIクリエイター

生成AIツールの使い分け

用途ごとに合うツールを選び、得意・不得意を理解する

○

◎

◎

プロンプト設計

目的・条件・出力の形を具体的に指示する

○

◎

◎

プログラミング・数学

Python・SQL・統計・機械学習の知識

◎

○

△

編集・デザインの基礎

構成・テンポ・色・文字の配置を整える

△

△

◎

確認と説明の力

出力の誤り・権利の問題を確かめ、依頼主に説明する

◎

◎

◎

※◎=必須、○=あると有利、△=なくても始められる(編集部の分類)

上記のうち、確認と説明の力は職種を問わず評価されます。AIの出力は誤りや権利の問題を含む場合があるため、依頼主に「なぜこの結果で問題ないか」を説明できる方が信頼を得やすいからです。

未経験からAIクリエイターになる手順【4STEP】

未経験からAIクリエイターになる4ステップ。ツールを絞る、作品を3本作る、ポートフォリオにまとめる、案件や求人に応募する

未経験からAIクリエイターを目指す場合は、ツールを絞って作品を作り、ポートフォリオで実力を示す順番で進めます。AIの仕事の中でもAIクリエイターは、プログラミングの学習なしで作品という形の実績を作りやすい職種です。

ここでは、AIクリエイターとして最初の仕事を受けるまでの手順を4つのステップで紹介します。

STEP1 作りたいジャンルを決めてツールを2〜3個に絞る

AIクリエイターの最初のステップは、作りたいジャンルを1つ決め、使うツールを2〜3個に絞ることです。ツールを増やすほど操作の習得に時間がかかり、作品が完成しないまま終わりやすいためです。たとえば、SNSのショート動画なら、動画生成AIを1つ、画像生成AIを1つ、編集ソフトを1つに決めます。

ただし、AIツールは料金や機能が月単位で変わるため、無料枠や商用利用の条件を公式サイトで確かめてから有料プランに進みましょう。

STEP2 受けたい仕事に近い作品を3本作る

ツールを決めたら、受けたい仕事に近い作品を3本作ります。依頼主は「自分の案件で同じ品質のものを作れるか」を見て判断するため、ジャンルを合わせた作品のほうが評価されやすいからです。たとえば、広告動画の案件を狙うなら、架空の商品で15秒の広告動画を縦型と横型で作ります。

ただし、実在の人物・キャラクター・他社の商品を無断で使った作品は、ポートフォリオに載せられません。企画から編集までの手順はAI動画の作り方で解説しています。

STEP3 ポートフォリオにまとめて発信する

作品ができたら、ポートフォリオにまとめ、SNSでも制作過程を発信します。ポートフォリオに載せる項目は、以下のとおりです。

  • 作品の動画・画像
  • 制作の目的と想定した視聴者
  • 使ったツールと制作にかかった時間
  • 対応できる作業の範囲と納期の目安

制作時間と作業範囲が分かると、依頼主は見積もりと納期を判断しやすくなります。

STEP4 小さな案件・求人に応募する

ポートフォリオができたら、クラウドソーシングの小さな案件や、未経験可の求人に応募します。最初は単価より実績の数を優先すると、次の提案で見せられる作品と評価が増えるためです。たとえば、ショート動画の編集やサムネイル制作など、1〜2日で納品できる案件から始めます。

ただし、応募の前に業務内容と報酬の条件を書面で確認してください。案件の探し方と提案文のコツは動画編集の案件獲得方法と単価相場で紹介しています。

AIの仕事で注意すること3つ

AIの仕事で注意することは著作権・ツールの利用規約・求人や案件の条件の3つ

AIの仕事では、作品の品質に加えて、著作権・ツールの利用規約・求人の条件の3つを確認する必要があります。生成AIの扱いはルールの整備が続いている分野のため、知らずに使うと依頼主に迷惑をかける場合があるからです。

ここでは、AIの仕事を始める前に押さえておく3つの注意点を紹介します。

著作権の考え方を確認する

生成AIで作った作品の著作権は、文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月)で基本的な考え方が整理されています。AIの生成物でも、既存の作品との類似性と依拠性(既存の作品をもとにしたこと)が認められれば、通常の著作物と同じく著作権侵害になり得ると整理されています。たとえば、特定の作品名やキャラクター名をプロンプトに入れて似せた画像は、納品物に使わないようにします。

ただし、個別の生成物が権利侵害にあたるかは事案ごとに判断されます。迷う場合は依頼主と確認し、必要に応じて専門家に相談してください。

ツールの利用規約で商用利用の条件を確認する

生成AIで作った作品を仕事で使う際は、各ツールの利用規約で商用利用の条件を確認します。無料プランでは商用利用ができない、または生成物にロゴ(透かし)が入るツールがあるためです。たとえば、案件で使うツールは、有料プランの規約で商用利用が認められているかを契約前に確かめます。

ただし、規約は改定されるため、案件ごとに最新の規約を確認する習慣を付けましょう。

求人・案件の条件を見極める

AIの仕事の求人・案件に応募する際は、業務内容・報酬・支払い条件が具体的に書かれているかを確認します。「簡単に稼げる」とうたう副業で、仕事を始める前にマニュアル代や有料サポートプランの代金を支払わされた相談事例が、国民生活センターから公表されているためです(出典:国民生活センター「簡単に稼げるという副業」の注意喚起(2023年10月))。確認するポイントは、以下のとおりです。

  • 業務内容と納品物が具体的に書かれているか
  • 報酬の金額・支払い時期が明記されているか
  • 仕事を始める前に費用を求められないか
  • 運営会社の所在地と連絡先が確認できるか

上記のどれかが曖昧な場合は、応募の前に質問して回答を書面で残しましょう。

AIクリエイターを仕事にするなら独学とスクールどちらを選ぶか

AI動画のスキルを学び、作品を作り、仕事にする流れ

AIクリエイターは独学でも目指せますが、仕事にするまでの期間を短くしたい方はスクールも選択肢になります。生成AIのツールは無料枠で試せる一方、案件で求められる品質や、ツールの組み合わせ方は独学だと判断しにくいためです。

ここでは、独学で詰まりやすい場面と、スクールを選ぶ場合の考え方を紹介します。

AIクリエイターを独学で目指す方が詰まりやすい場面は、以下のとおりです。

  • ツールの更新が速く、何を覚えればよいか決められない
  • 作った作品が案件の品質に届いているか判断できない
  • ポートフォリオを作っても最初の案件の取り方が分からない

上記の場面で手が止まりやすい方は、制作の現場で使われている手順を講師から学べるスクールを検討しましょう。スクールの選び方と比較はAI動画スクールおすすめで紹介しています。

たとえば、AI動画スクール「デジット」は、AI動画編集・AI動画生成をオンラインで学べるスクールで、専任メンターがマンツーマンでポートフォリオ制作から案件獲得までサポートします。料金は一括178,000円〜(分割の場合は月7,417円〜、24回分割)です。4ヶ月・6ヶ月プランには案件紹介・案件獲得サポートが付きます(案件斡旋を保証するものではありません)。

ただし、スクールは費用がかかるため、まず無料のツールで1本作ってみて、続けられそうか確かめてから検討する方法もあります。

AIの仕事一覧のまとめ

AIの仕事一覧のまとめ
  • AIの仕事は「開発」「導入・活用支援」「AIクリエイター」の3分類・12職種に分けられる
  • 開発系はプログラミングと数学が前提で、平均年収はAIエンジニア599万円・データサイエンティスト769万円(2026年10月時点・求人ボックス給料ナビ)
  • 経済産業省の推計では、AI・ロボット等の利活用を担う人材が2040年に約340万人不足する可能性がある
  • AIクリエイターはプログラミング不要で、ツール選び→作品3本→ポートフォリオ→応募の4ステップで始められる

自分の経験に近い分類から1つ職種を選び、まずは無料のツールで最初の作品を1本作ってみましょう。

よくある質問

QAIの仕事は未経験でもできますか?
A

AIの仕事は、職種によって未経験から始められます。AIクリエイターやAIトレーナー・データアノテーターはプログラミングが不要で、ツールの習得と作品づくりから始められます。一方、AIエンジニアやデータサイエンティストはPythonと統計の学習が前提です。

QAIを使う仕事の年収はどれくらいですか?
A

求人ボックス給料ナビの集計(2026年10月時点)では、AIエンジニアの平均年収が599万円、データサイエンティストが769万円です。AIクリエイター単独の集計はなく、近い職種では映像制作が449万円、動画編集が404万円です。

QAIクリエイターになるには資格が必要ですか?
A

AIクリエイターになるために必要な資格はありません。依頼主は作品の品質で判断するため、受けたい仕事に近い作品をまとめたポートフォリオが実力の証明になります。

QAI動画クリエイターはどんな仕事ですか?
A

AI動画クリエイターは、動画生成AIで映像を作り、編集して広告・SNS・ミュージックビデオなどの動画に仕上げる仕事です。生成したカットの選別と、編集で1本にまとめる技術が評価されます。

QAIの仕事はプログラミングができないと無理ですか?
A

AIの仕事は、プログラミングができなくても始められる職種があります。AIクリエイター・AIライター・AIトレーナーなどは、生成AIツールの操作と制作物の品質を確かめる力が中心です。AIを開発する職種を目指す場合はプログラミングの学習が必要です。

出典・参考

この記事の監修者

川嶋 和樹

川嶋 和樹

デジット AI動画講師/SNSディレクター

TikTok・Instagram・YouTube Shortsを中心に、縦型ショート動画の企画から編集ディレクションまでを担当。AIによる高速な量産と検証サイクルを強みに、当たる型が見つかるまでの試行回数を積み上げる運用設計を得意とする。

  • TikTok・Instagram・YouTube Shortsの縦型ショート動画
  • Claude Code/fal.ai

SHARE

あわせて読みたい