AI漫画作成の方法|キャラクターを一貫させるコツと無料ツール
AI漫画作成の方法を、作り方3タイプとツール比較から解説。同じキャラクターを保つ設定表と参照画像の4STEP、台本からコマ割りまでの5STEP、AIキャラクターを動画・サムネイルに使う方法と商用利用の注意点まで分かります。
この記事の結論
- AI漫画作成は、台本をChatGPTやClaude、作画を画像生成AI、コマ割りとセリフをCanvaで作る分業型が、修正しやすく続けやすい方法です。
- 同じキャラクターを保つには、設定表と三面図などの基準画像を先に作り、Gemini(Nano Banana 2)・ChatGPT 画像・MidjourneyのEdit Modelで参照画像として毎回添付します。
- AIキャラクターは画像から動画を作るAIやYouTubeサムネイル(16:9)にも使い回せますが、商用利用は各ツールの規約を確認し、既存の作品や実在の人物に似せないことが前提です。
AI漫画作成は、ChatGPTやGeminiなどの画像生成AIでコマの絵を作り、Canvaなどのデザインツールでコマ割りとセリフを入れる方法が主流です。漫画を丸ごと自動で作るサービスもありますが、2026年10月時点では、工程ごとに得意なツールを組み合わせるほうが仕上がりを調整しやすくなります。
AI漫画で最もつまずきやすいのは、コマごとにキャラクターの顔や服装が変わってしまう点です。キャラクターの設定表と参照画像を先に用意する手順を押さえると、同じキャラクターを漫画・動画・サムネイルで使い回せます。
本記事では、AI漫画作成の作り方3タイプ・ツールの比較・一貫したキャラクターの作り方・漫画を仕上げる手順をまとめています。さらに、AIキャラクターを動画やYouTubeのサムネイルに使う方法と、商用利用の注意点も紹介します。
AI漫画作成の全体像|作り方3タイプとツールの早見表

AI漫画作成の方法は、「漫画を一括で生成するか」「工程ごとにツールを分けるか」で大きく変わります。作りたい漫画の長さと、キャラクターをどこまで作り込みたいかで、向いている作り方を選ぶことが重要です。
ここでは、AI漫画作成の作り方3タイプと、キャラクター作成に使えるツールを表で比較します。
AI漫画作成の作り方3タイプ
AI漫画作成の作り方は、一括生成型・分業型・テンプレート型の3タイプに分けられます。タイプごとに、キャラクターを揃えやすいかと、修正のしやすさが異なるためです。
3タイプの特徴を、向いている方と合わせて比較します。
作り方 | やり方 | 向いている方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
一括生成型 | 漫画生成サービスにあらすじを入れ、コマ割りまで自動で作る | 短い4コマを手早く試したい方 | コマ単位の修正やキャラクターの細部の調整がしにくい |
分業型 | 台本は対話型AI、絵は画像生成AI、コマ割りはデザインツールで作る | 同じキャラクターでシリーズ化したい方、動画にも使いたい方 | ツールを3つほど使い分ける手間がかかる |
テンプレート型 | Canvaなどのテンプレートに、AIで作ったイラストとセリフを入れる | SNS投稿やチラシ用の1枚漫画を作りたい方 | コマ数や構図がテンプレートに左右される |
漫画を続けて投稿したり、同じキャラクターを動画やサムネイルにも使ったりするなら、分業型が目安です。本記事の手順も、分業型を前提に解説します。
AI漫画・キャラクター作成に使えるツールの比較
AIでキャラクターを作成するツールは、参照画像を使って同じキャラクターを出せるかどうかで選びます。漫画では1人のキャラクターを何十コマも描くため、参照画像に対応しているかが仕上がりを左右するからです。
主なツールを、無料で使えるか・参照画像の扱い・向いている用途で比較します。
ツール(提供元) | 無料で使えるか | 参照画像・キャラクターの維持 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
Gemini(Google)のNano Banana | 無料版で生成・編集できる(Nano Banana 2) | 複数の参照画像に対応。人物やキャラクターの外見を維持できる | キャラクターの表情差分、コマの作画、サムネイル |
ChatGPT 画像(OpenAI) | 無料版で使える(上限あり) | 画像をアップロードして編集できる。範囲を選んだ部分修正も可能 | 台本づくりと作画を1つの会話で進めたい場合 |
Midjourney | Web・Discordの無料トライアルはなし。有料は月額10ドル〜 | V8.2のEdit Modelで参照画像を4枚まで使える | 画風にこだわったキャラクターデザイン・背景 |
Stable Diffusion(Stability AI) | 自分のPCで動かせば無料。商用利用は年間売上100万ドル未満なら無料(登録が必要) | 追加学習(LoRA)で特定のキャラクターを覚えさせられる | 同じキャラクターを大量に描きたい場合 |
Canva | AI漫画の機能は無料で使える | AIでイラストを生成し、テンプレートでコマ割りできる | コマ割り・吹き出し・セリフ入れ |
※2026年10月時点・Gemini アプリ ヘルプ、ChatGPT 料金ページ、OpenAI ヘルプセンター、Midjourney 公式ドキュメント、Stability AI Community License、Canva 公式サイトより
無料で始めるなら、キャラクターの作画はGeminiかChatGPT、コマ割りはCanvaの組み合わせが手軽です。各ツールの詳しい使い方は、以下の記事で解説しています。
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画像生成AIおすすめ|動画の素材・サムネイルを作る使い方
AIで一貫したキャラクターを作成する方法【4STEP】

AIで一貫したキャラクターを作成するには、文章の設定表と基準の画像を先に作り、以降のコマはすべて基準の画像を参照させて生成します。画像生成AIは過去の生成結果を覚えていないため、毎回同じ情報を渡さないと、髪型や服の色がコマごとに変わります。
ここでは、AIキャラクター作成の手順を、設定表・基準画像・参照生成・確認の4STEPで解説します。
STEP1 キャラクター設定表を文章で作る
AIキャラクター作成の最初の工程は、キャラクターの見た目を文章の設定表にまとめることです。プロンプトに毎回同じ文章を貼り付けると、AIに渡す情報のぶれがなくなるからです。たとえば、髪型を「黒髪のショート」と書いたり「短い黒髪」と書いたりすると、生成される髪型も変わりやすくなります。
設定表に書く項目は、以下のとおりです。
- 年齢・性別・体型
- 髪型と髪の色、目の色
- 服装と配色(上着・ズボン・靴・小物)
- 目印になる特徴(ほくろ・ヘアピン・ロゴのない無地の服など)
- 画風(線の太さ・塗り方・白黒かカラーか)
設定表は、ChatGPTやClaudeに「この設定を画像生成AI向けの1段落の説明文にして」と頼むと短く整えられます。完成した説明文は、メモアプリに保存して使い回しましょう。
STEP2 基準になるキャラクター画像を作る
基準になるキャラクター画像は、正面・横・後ろの三面図と、喜怒哀楽の表情集の2枚を作るのが目安です。漫画では向きと表情が毎コマ変わるため、角度と表情の手本があるほど参照したときの再現度が上がります。
三面図のプロンプト例は、以下のとおりです。
キャラクターデザインシート。白背景に、同じ人物の正面・横向き・後ろ姿を横に並べて描いてください。人物:20代の女性、黒髪のショートボブ、茶色の目、紺色のパーカーに白いTシャツ、ベージュのズボン、赤いスニーカー、左耳に小さな星のピアス。画風:日本の漫画風、はっきりした主線、アニメ塗り。
ただし、細かい柄・ロゴ・複雑なアクセサリーは、AIがコマごとに描き分けを崩しやすい要素です。キャラクターの目印は、色や形の分かりやすいものを1〜2個に絞りましょう。
STEP3 参照画像を付けて別のシーンを生成する
漫画のコマやほかのシーンは、STEP2の基準画像を参照画像として添付し、場面と動きだけを文章で指示して生成します。キャラクターの外見は参照画像に任せ、文章では変えたい部分だけを伝えると、外見のぶれが少なくなるためです。
主なツールの参照画像の使い方を、表にまとめます。
ツール | 参照画像の使い方 |
|---|---|
Gemini(Nano Banana 2) | チャットに基準画像をアップロードし、「この人物が〜しているコマを描いて」と指示する。複数の参照画像に対応 |
ChatGPT 画像 | 基準画像をアップロードし、変更したい内容を会話で説明する。アスペクト比はピッカーかプロンプトで指定 |
Midjourney(V8.1・V8.2) | Imagine barの「Attach to prompt」に基準画像を最大4枚入れて、Edit Modelで生成する。Discordでは「--edit」のあとに画像URLを付ける |
※2026年10月時点・Gemini アプリ ヘルプ、OpenAI ヘルプセンター、Midjourney 公式ドキュメント「Edit Model」より
Midjourneyでは、V7以前で使われていた「Omni Reference(--oref)」と「Character Reference(--cref)」が、V8.2のEdit Modelに置き換わっています。古い解説記事のパラメータをそのまま使うと、現在の標準バージョンでは意図どおりに動かない点に注意してください。
STEP4 ずれを確認して部分修正する
生成したコマは、設定表の項目と1つずつ見比べ、ずれた部分だけを部分修正で直します。コマ全体を作り直すと、構図や表情など、うまくいった部分まで変わってしまうからです。
確認するポイントは、以下のとおりです。
- 髪型・髪の色が基準画像と同じか
- 服の色と目印の小物が残っているか
- 指の本数や手の形が崩れていないか
- 前のコマと左右の向き・立ち位置がつながっているか
ChatGPT 画像では、選択ツールで直したい範囲を選び、変更内容をチャットで伝えると部分修正できます(2026年10月時点・OpenAI ヘルプセンターより)。Geminiでも、生成した画像に続けて「ピアスを左耳に戻して」のように指示すると修正できます。
AI漫画を作成する手順【5STEP】

AI漫画を作成する手順は、台本→プロンプト→作画→コマ割りとセリフ→書き出しの5工程です。キャラクターの準備ができていれば、4コマ漫画なら1回の作業で最後まで仕上げられます。
ここでは、分業型のAI漫画作成を、工程ごとに使うツールと合わせて5STEPで解説します。
工程 | やること | 使うツールの例 |
|---|---|---|
STEP1 台本とコマ割り | あらすじ・セリフ・コマ数を決める | ChatGPT・Claude |
STEP2 プロンプト | コマごとの場面・構図・表情を文章にする | ChatGPT・Claude |
STEP3 作画 | 参照画像を付けてコマの絵を生成する | Gemini・ChatGPT 画像・Midjourney |
STEP4 コマ割り・セリフ | コマを並べ、吹き出しと文字を入れる | Canva |
STEP5 書き出し | 投稿先に合う形式とサイズで保存する | Canva |
STEP1 台本とコマ割りを決める
AI漫画の台本は、絵を作る前に、コマ数とコマごとのセリフまで文章で決めておきます。台本が決まっていないまま絵を作ると、話の流れに合わない絵が増え、作り直しが多くなるためです。
たとえば、4コマ漫画ならChatGPTやClaudeに「起承転結の4コマ。登場人物は2人。1コマのセリフは20字以内」と条件を付けて台本を頼むと、そのまま作画に回せる形で返ってきます。
ただし、AIが出した台本は、ほかの作品の展開やセリフに似ていないかを自分で確認してください。オチやセリフは自分で手を入れると、作品の個性も出しやすくなります。
STEP2 コマごとのプロンプトを書く
コマごとのプロンプトは、キャラクターの説明・場面・動きと表情・構図・画風の5要素で書きます。毎回同じ順番で書くと、抜け漏れが減り、コマ同士の画風もそろうからです。
1コマ目のプロンプト例は、以下のとおりです。
添付した画像の女性を描いてください。場面:朝のカフェのカウンター席。動きと表情:ノートパソコンを開き、画面を見て目を丸くして驚いている。構図:胸から上、やや斜め前から。画風:日本の漫画風の白黒、はっきりした主線、スクリーントーン。縦横比は4:3。吹き出しと文字は入れない。
文字は後からCanvaで入れるため、プロンプトでは「吹き出しと文字は入れない」と指定しましょう。AIが描いた文字は誤字が出やすく、後から直すのが難しいためです。
STEP3 コマの画像を生成する
コマの画像は、STEP2のプロンプトに基準画像を添付して1コマずつ生成し、各コマで2〜4枚の候補から選びます。1回で理想の絵が出ることは少ないため、候補を比べたほうが早く仕上がるからです。
背景だけのコマや、キャラクターが小さく写る遠景のコマは、参照画像なしで生成しても問題ありません。ただし、画風の指定はすべてのコマで同じ文章を使ってください。
STEP4 コマ割り・吹き出し・セリフを入れる
コマ割りと吹き出しは、Canvaの漫画向けテンプレートやフレームを使うと、デザインの経験がなくても整えられます。Canvaは、AIでのイラスト生成・吹き出しやセリフの追加・テンプレートでのコマ割りを無料で使えると公式サイトで案内しています(2026年10月時点・Canva 公式サイトより)。
コマ割りとセリフを入れるときの手順は、以下のとおりです。
- 投稿先に合わせたサイズで新しいデザインを作る
- 漫画のテンプレートかフレームを選び、生成したコマの画像を入れる
- 吹き出しの素材を置き、STEP1の台本どおりにセリフを入力する
- 擬音や効果線を足して、読む順番が分かるかを確認する
セリフは、右上から左下へ読む日本の漫画の順番に合わせて配置すると読みやすくなります。
STEP5 書き出して公開する
完成したAI漫画は、投稿先に合わせた形式とサイズで書き出します。SNSでは画像がトリミングされたり圧縮されたりするため、投稿先の推奨サイズに合わせると文字がつぶれにくくなります。
書き出す前に確認する項目は、以下のとおりです。
- セリフに誤字がないか
- コマの読む順番が迷わないか
- 投稿先がAI生成コンテンツの表示を求めていないか
公開後に同じキャラクターでシリーズを続ける場合は、設定表・基準画像・プロンプトを1つのフォルダにまとめて保存しておきましょう。
AIキャラクターを動画・サムネイルに使う方法

AIで作成したキャラクターは、漫画だけでなく、動画の登場人物やYouTubeのサムネイルにも使い回せます。設定表と基準画像がそろっていれば、別の媒体でも同じキャラクターとして見せられるからです。
ここでは、AIキャラクターを動画・サムネイル・縦型の漫画動画に使う方法を3つ紹介します。
AIキャラクターを動かして動画にする
AIキャラクターを動画にするには、基準画像やコマの画像を、画像から動画を作れる動画生成AIに読み込ませます。最初のフレームを画像で固定できるため、文章だけで動画を作るよりキャラクターの見た目が変わりにくいからです。
たとえば、STEP3で作ったコマの画像を動画生成AIに入れ、「髪が風で揺れ、ゆっくり振り向く」のように動きだけを指示すると、漫画の1コマを数秒の動画にできます。動画生成AIの選び方は、動画生成AIおすすめで比較しています。
ただし、動きが大きいほど顔や服が崩れやすくなります。キャラクターを固定したまま動かすコツは、以下の記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい
AIアニメの作り方|キャラクターを固定して動かすコツ
AIでサムネイルを作成する
AIでYouTubeのサムネイルを作成する場合は、キャラクターの基準画像を参照させ、16:9で、文字を入れる余白を空けた構図で生成します。サムネイルの文字は小さな画面でも読める大きさが必要なため、文字はAIに描かせず、Canvaなどで後から入れるほうが確実です。
YouTubeのカスタムサムネイルの条件は、以下のとおりです。
項目 | 通常の動画 | ショート動画 |
|---|---|---|
アスペクト比 | 16:9 | 9:16 |
推奨の解像度 | 3,840×2,160ピクセル | 2,160×3,840ピクセル |
最小の幅 | 640ピクセル | 640ピクセル |
ファイル形式 | JPG・PNGなど | |
ファイルサイズの上限 | モバイルからは2MB、パソコンからは50MB | |
※2026年10月時点・YouTube ヘルプ「動画のサムネイルを追加する」より
同じキャラクターをチャンネルの顔として毎回サムネイルに出すと、視聴者がチャンネルを見分ける目印になります。サムネイルもYouTubeのコミュニティガイドラインに沿う必要がある点に注意してください。
AI漫画を縦型のショート動画にする
AI漫画は、コマを1枚ずつ縦型の動画に並べ、セリフの字幕とナレーションを付けると、ショート動画として投稿できます。漫画をそのまま画像で投稿するより、動画にしたほうがショート動画のフィードに載せられるためです。
漫画を縦型のショート動画にする流れは、以下のとおりです。
- コマを9:16の縦長の画面に1枚ずつ配置する
- コマごとに表示する秒数を決め、ゆっくり拡大する動きを付ける
- セリフを字幕で入れ、必要ならAIナレーションやBGMを付ける
- 最後のコマにシリーズ名や次回の告知を入れる
編集にはCapCutなどの無料の動画編集ソフトが使えます。基本操作はCapCutの使い方【PC版】で解説しています。
AI漫画作成で品質を上げるコツ5つ

AI漫画の品質は、絵のきれいさよりも、コマ同士のつながりと読みやすさで決まります。1枚ずつはきれいでも、キャラクターや画風がコマごとに違うと、読者は話を追えなくなるためです。
ここでは、AI漫画作成で品質を上げるコツを5つ紹介します。
- 画風の指定文を1つに固定する:「日本の漫画風の白黒、はっきりした主線」など、全コマで同じ文章をコピーして使う
- 1コマに描く人物は2人までにする:人数が増えるほど、顔や服の描き分けが混ざりやすい
- 寄り・引きの構図を交互に入れる:顔のアップだけが続くと、場面の位置関係が伝わらない
- 文字は画像に描かせない:セリフ・擬音・看板の文字は、デザインツールで後から入れる
- うまくいったプロンプトを記録する:コマ番号と使ったプロンプトを残すと、次の話で同じ絵を再現しやすい
上記の5つを守ると、AIに描かせる部分と人が仕上げる部分の役割がはっきりし、修正の回数を減らせます。
AI漫画作成でよくある失敗と対処法

AI漫画作成の失敗は、ほとんどがキャラクターのずれ・手や小物の崩れ・文字の誤りの3つに集まります。どの失敗も、生成の前に情報を渡すか、生成の後に部分修正するかで防げます。
よくある失敗と原因、対処法を表にまとめます。
よくある失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
コマごとに顔や髪型が変わる | 参照画像を付けずに文章だけで生成している | 基準画像を毎回添付し、設定表の説明文も同じものを使う |
服の柄や小物が消える・増える | 目印の情報が細かすぎる | 目印を色や形の分かりやすい1〜2個に絞る |
指の本数や手の形が崩れる | 手の動きが複雑な構図を指定している | 手が隠れる構図にするか、手の部分だけを部分修正する |
セリフの文字が崩れる | 画像生成AIに文字を描かせている | プロンプトで「文字は入れない」と指定し、Canvaで入れる |
コマによって画風が変わる | 画風の指定文をコマごとに書き換えている | 画風の指定文を固定し、同じツール・同じモデルで生成する |
失敗した画像を一から作り直す前に、ずれた部分だけを直せないかを確認しましょう。部分修正のほうが、うまくいった構図や表情を残せます。
AI漫画・AIキャラクターの商用利用と著作権の注意点

AIで作った漫画やキャラクターを商用利用できるかは、使ったツールの利用規約で決まります。ツールごとに、生成物の権利の扱いや禁止されている使い方が異なるためです。
ここでは、AI漫画・AIキャラクターを公開・販売する前に確認したい注意点を3つ解説します。なお、本記事は法的な助言ではありません。判断に迷う場合は専門家に相談してください。
ツールごとの利用規約を確認する
AI漫画を商用利用する前に、作画に使ったツールの利用規約で、生成物の権利と禁止事項を確認します。主なツールの利用規約の要点は、以下のとおりです。
ツール | 生成物の権利 | 注意したい条件 |
|---|---|---|
ChatGPT(OpenAI) | 適用される法律で認められる範囲で、ユーザーがアウトプットを所有する | ほかのユーザーが似たアウトプットを受け取る場合がある。AIの出力を人が作ったと表示することは禁止 |
Gemini(Google) | 利用規約で、ユーザーのコンテンツはユーザーに帰属すると定めている | 他者の権利の侵害や、生成されたコンテンツの出所を偽る使い方は禁止 |
Midjourney | 作成した画像・動画はユーザーが所有する(解約後も同じ) | 年間の総収入が100万ドルを超える企業は、ProかMegaプランが必要。他人の画像をアップスケールした場合は元の作成者のもの |
※2026年10月時点・OpenAI 利用規約、Google 利用規約、Google 生成 AI の使用禁止に関するポリシー、Midjourney 公式ドキュメント「Using Images & Videos Commercially」より
どのツールでも、規約で認められるのは「ツールの提供元との関係での権利」です。既存の作品の権利者との関係は、次のH3の点に注意してください。
既存の作品や実在の人物に似せない
AI漫画やAIキャラクターは、既存の漫画・アニメのキャラクターや実在の人物に似せて作らないことが重要です。文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」では、AIの生成物でも、既存の著作物との類似性と依拠性が認められれば、著作権侵害になり得るとされています。
避けたい使い方は、以下のとおりです。
- プロンプトに既存の作品名・キャラクター名・作家名を入れる
- 他人が描いたイラストを参照画像に使う
- 実在の人物の写真を本人の同意なく参照画像に使う
参照画像には、自分で生成した基準画像か、権利を持っている画像だけを使いましょう。
AI生成であることを偽らない
AI漫画を公開・販売するときは、AIで生成したことを隠したり、人が描いたと偽ったりしないことが必要です。OpenAIの利用規約とGoogleの生成AIの使用禁止に関するポリシーは、どちらもAIの生成物を人が作ったものと偽る使い方を禁止しています(2026年10月時点・各社公式サイトより)。
また、投稿サイトやコンテストによっては、AI生成作品の投稿を制限したり、AI使用の申告を求めたりする場合があります。公開する前に、投稿先の規約も確認してください。
AIキャラクターの制作を仕事にするなら

AIキャラクターやAI漫画の制作を仕事にするなら、1枚の絵を作る力よりも、同じキャラクターを漫画・動画・広告に展開して納品する力が求められます。企業の案件では、キャラクターの一貫性に加えて、修正への対応や規約・権利の確認まで任されるためです。
独学で詰まりやすい場面は、以下のとおりです。
- キャラクターを動画にしたとき、顔や服が崩れる原因が分からない
- ツールの仕様変更が早く、どの機能を覚えればよいか迷う
- 作品をポートフォリオにまとめて、案件の応募につなげる方法が分からない
上記のような場面では、現役のクリエイターに作品を見てもらいながら学ぶのも1つの方法です。AI動画を学べるスクールの選び方と比較は、AI動画スクールおすすめでまとめています。
AI漫画作成の方法のまとめ

AI漫画作成は、キャラクターの準備と、工程ごとのツールの使い分けで仕上がりが決まります。本記事の要点は、以下のとおりです。
- AI漫画作成は、台本は対話型AI、作画は画像生成AI、コマ割りはCanvaの分業型が調整しやすい
- 一貫したAIキャラクターは、設定表→基準画像→参照画像つき生成→部分修正の4STEPで作る
- 無料で始めるなら、GeminiのNano Banana 2かChatGPT 画像とCanvaの組み合わせが手軽
- AIキャラクターは、画像から動画を作るAIで動かしたり、16:9のサムネイルに使ったりできる
- 商用利用は各ツールの利用規約を確認し、既存の作品や実在の人物に似せない
まずは、キャラクターの設定表と三面図を1枚作るところから始めてみましょう。
よくある質問
QAIでキャラクターを無料で作成できますか?
AIでのキャラクター作成は、GeminiアプリやChatGPTの無料版で始められます。どちらも無料版で画像の生成と編集ができ、利用回数には上限があります(2026年10月時点・各社公式サイトより)。コマ割りやセリフ入れは、無料で使えるCanvaのAI漫画機能やテンプレートで対応できます。
QAIで同じキャラクターを何度も出すにはどうすればいいですか?
AIで同じキャラクターを出すには、見た目を文章でまとめた設定表と、三面図などの基準画像を先に作ります。以降の生成では基準画像を参照画像として毎回添付し、文章では場面と動きだけを指示します。ずれた部分は作り直さず、部分修正で直すと構図や表情を残せます。
QAIで作った漫画やキャラクターは商用利用できますか?
AIで作った漫画の商用利用の可否は、使ったツールの利用規約で決まります。たとえばOpenAIの規約ではユーザーがアウトプットを所有し、Midjourneyでは年間の総収入が100万ドルを超える企業はProかMegaプランが必要です(2026年10月時点)。どのツールでも、既存の作品や実在の人物に似せた生成と、AI生成であることを偽る使い方は避けてください。
QAI漫画はスマホでも作成できますか?
AI漫画は、スマホでも作成できます。ChatGPTとGeminiは、iOS・Androidのアプリでも画像の生成と編集ができます(2026年10月時点・各社公式ヘルプより)。コマ割りや文字の配置は細かい作業になるため、画面の大きいパソコンのほうが進めやすくなります。
QAIでYouTubeのサムネイルを作成するときのサイズは?
YouTubeのカスタムサムネイルは、通常の動画が16:9、ショート動画が9:16です。推奨の解像度は通常の動画で3,840×2,160ピクセル、最小の幅は640ピクセルです(2026年10月時点・YouTube ヘルプより)。AIで画像を作るときは16:9を指定し、文字は後からデザインツールで入れると読みやすくなります。
出典・参考
- Gemini アプリで画像を生成、編集する|Gemini アプリ ヘルプ
- Google AI プラン(Gemini サブスクリプション・日本)
- Gemini アプリでウォーターマークの設定を管理する|Gemini アプリ ヘルプ
- ChatGPT の画像|OpenAI ヘルプセンター
- ChatGPT 料金ページ
- OpenAI 利用規約
- Midjourney「Edit Model」
- Midjourney「Version」
- Midjourney「Omni Reference」
- Midjourney「Comparing Midjourney Plans」
- Midjourney「Free Trials」
- Midjourney「Using Images & Videos Commercially」
- Stability AI Community License
- Canva AI漫画
- Google 利用規約
- Google 生成 AI の使用禁止に関するポリシー
- 動画のサムネイルを追加する|YouTube ヘルプ
- AIと著作権について|文化庁
この記事の監修者

椿 明人
デジット AI動画講師/動画広告ディレクター
デジット AI動画講師/動画広告ディレクター
椿 明人
WebディレクションとUI/UX設計を軸に20年以上デジタル制作に従事。ブランドの世界観設計からディレクション、クリエイティブ運用まで幅広く支援。画像生成を中心とするクリエイティブ領域を得意とする。
- WebディレクションとUI/UX設計を軸に20年以上デジタル制作に従事
- コンテンツ量産・広告動画
- Stable Diffusion/Nano Banana