AI ASMR動画の作り方|ガラスの果物を切る動画を音付きで作る手順【2026年最新】
AI ASMR動画は、映像と音を同時に作れる動画生成AIで作れます。ガラスの果物を切る動画を例に、2026年10月時点のGoogle Flow(Veo 3.1)などのツール、5STEPの作り方、音を指定するプロンプト例、投稿前の注意点を解説します。
この記事の結論
- AI ASMR動画は、ガラスの果物など現実にない物を切る・砕く・食べる様子を、映像と音を同時に作れる動画生成AIで8〜10秒にまとめて作ります。
- 2026年10月時点ではGoogle FlowのVeo 3.1が中心で、公式ヘルプではサブスクの有無にかかわらず1日50クレジット(Veo 3.1 Liteなら5本分)が付与されます。
- プロンプトは素材・動作・カメラ・光・音の順に書き、BGMや話し声を入れない指定をすると、ASMRらしい音になります。
AI ASMR動画は、ガラスでできた果物をナイフで切る、宝石のようなゼリーを砕くなど、現実にない物の質感と音を見せる短いAI動画です。TikTokやYouTubeショートでは、定番のジャンルになっています。作り方は、映像と音を同時に作れる動画生成AIで8〜10秒のカットを作り、編集アプリで縦長に仕上げる流れが基本です。
ツールの選び方と音の指定方法を先に把握すると、無料の範囲で試作してから本番の生成に進めます。2025年ごろの解説で紹介されていたSora 2は提供を終了しており、2026年10月時点では使うツールが変わっています。
本記事では、AI ASMR動画の定義と人気の理由・2026年10月時点のツール・5STEPの作り方・音を指定するプロンプトの型と自作の例をまとめています。さらに、品質を上げるコツと、AIラベルや食べられない物を食べる演出など投稿前の注意点も紹介します。
AI ASMR動画とは?ガラスの果物を切る動画が人気の理由と作り方の早見表

AI ASMR動画は、映像の質感と音の気持ちよさの2つで見せるショート動画のジャンルです。撮影も小道具も要らず、動画生成AIと編集アプリだけで1本を作れる点が特徴です。
ここでは、AI ASMR動画の定義・人気の理由3つ・よく見る型・作り方の早見表を順に解説します。バズるAI動画のジャンル全体はバズるAI動画の作り方まとめで紹介しています。
AI ASMR動画とは
AI ASMR動画とは、現実にない物の質感と、切る・砕く・食べるときの音を、生成AIで作って見せる短い動画です。代表的なのは、透明なガラスでできたキウイやいちごをナイフで切り、断面が光る様子と「サクッ」という音を見せる動画です。
AI ASMR動画が8〜10秒ほどの尺になるのは、動画生成AIが1回で作れる長さがその程度だからです。たとえば、Google FlowのVeo 3.1は4・6・8秒、Gemini Omni Flash 1.1は4・6・8・10秒から長さを選べます(2026年10月時点・Google Flow ヘルプより)。
なお、本記事で扱うのは映像と音をAIで作るASMR動画です。ささやき声などの音声だけのASMRを作りたい場合は、ElevenLabsの使い方で紹介しているAI音声のツールが向いています。
AI ASMR動画が人気の理由3つ
AI ASMR動画が見られやすいのは、短い尺の中に「見たことのない質感」と「心地よい音」がそろっているからです。ガラスの果物は現実には存在しないため、最初の1秒で目が止まり、音で最後まで見たくなります。
AI ASMR動画が人気の理由は、以下のとおりです。
- 現実にない質感:ガラス・氷・宝石など、食べ物ではない素材でできた果物や食べ物
- 音が気持ちいい:切る・割れる・砕ける音が、映像の動きとぴったり合う
- 8〜10秒で完結する:1つの動作で終わるため、繰り返し再生されやすい
上記の3つを意識して企画すると、素材と動作を入れ替えるだけで続けて投稿できます。
よく見るAI ASMRの型
AI ASMR動画には、素材と動作の組み合わせで決まるいくつかの定番の型があります。型を先に決めると、プロンプトに書く素材・動作・音が自然に決まるためです。
よく見るAI ASMRの型を、素材・動作・音で比較します。
型 | 素材の例 | 動作 | 主役の音 |
|---|---|---|---|
ガラスの果物を切る | ガラスのキウイ・いちご・オレンジ | ナイフで切る | 刃が入る音・ガラスがきしむ音 |
宝石や氷を砕く | 宝石のゼリー・氷のキャンディ | スプーンで割る・指で押す | 割れる音・砕ける音 |
食べ物の咀嚼 | 結晶のハチミツ・飴細工 | かじる | かじる音・噛む音 |
果物の赤ちゃん・共食いフルーツ | 顔のある果物のキャラクター | 切られる・食べる | 切る音と短い鳴き声 |
最初の1本は、動作が1つで音も単純な「ガラスの果物を切る」型から始めると、工程を覚えやすくなります。
AI ASMR動画の作り方の早見表
AI ASMR動画の制作は、素材決め・画像・動画・音・編集の5工程に分かれます。工程ごとに使うツールと費用の目安を、以下の表にまとめます。
工程 | 使うツールの例 | 費用の目安 |
|---|---|---|
1. 素材と動作を決める | メモ・Gemini | 無料 |
2. 元の画像を作る(必要な場合) | Nano Banana(GeminiアプリやGoogle Flow) | 無料プランで可 |
3. 音付きの動画を作る | Google Flow(Veo 3.1)・Geminiアプリ・Kling AI | Google Flowは1日50クレジット。Veo 3.1 Liteは1本10クレジット |
4. 効果音を付け直す(必要な場合) | ElevenLabsのサウンドエフェクト | Freeは月50回まで(個人利用のみ) |
5. つないで書き出す | CapCut | 無料で可 |
※2026年10月時点・Google Flow ヘルプ、ElevenLabs公式サイトより
上記のとおり、費用がかかるのは主に工程3の動画生成です。以下では、工程3で使うツールを具体的に解説します。
AI ASMR動画を作るツール【2026年10月時点】

AI ASMR動画の仕上がりは、映像と音を同時に作れる動画生成AIを選べるかで大きく変わります。映像だけのツールで作ると、効果音を1つずつ探して動きに合わせる手間が増えるためです。
ここでは、2026年10月時点で使えるツールを5つの視点で紹介します。まず、主なツールの違いを表で比較します。
ツール | 音の同時生成 | 1本の長さ | 料金の目安 | 無料で試せるか |
|---|---|---|---|---|
Google Flow(Veo 3.1) | 可(Veo 3.1はネイティブの音声生成に対応) | 4・6・8秒 | Google AI Plus 月額725円〜 | 1日50クレジットの付与あり(利用条件は下で解説) |
Geminiアプリ(Gemini Omni) | 可 | 10秒 | Google AI Plus 月額725円〜 | 不可(Google AIプランが必要) |
Kling AI | 可(Kling 3.0 Omni) | Kling 4.0は3〜30秒 | 有料会員プラン(月額は購入画面で確認) | 可(非会員は商用不可・ブランド表示が必要) |
ElevenLabs(サウンドエフェクト) | 効果音だけを作る | 1回最大30秒 | Starter 月額6ドル〜(商用可) | 可(Freeは月50回・個人利用のみ) |
※2026年10月時点・Google DeepMind「Veo」、Google Flow ヘルプ、Gemini公式サイト、Kling AI公式ブログ・利用規約、ElevenLabs公式サイトより
上記の表のとおり、クレジットの付与や無料登録で試作しやすいのはGoogle FlowとKling AIです。ほかの動画生成AIも含めた料金と無料枠の比較は、動画生成AIおすすめで確認できます。
Google Flow(Veo 3.1)
Google Flowは、AI ASMR動画を作るときの中心になるGoogleのAI制作ツールです。Google DeepMindの公式ページでは、Veoは効果音・環境音・セリフをネイティブに生成でき、Veo 3.1もネイティブの音声生成に対応すると説明されています。
Google Flowでは、用途に合わせて4つの動画モデルを選べます。たとえば、試作は消費の少ないVeo 3.1 Liteで作り、音と動きが決まってからFastで作り直すと、クレジットを節約できます。
動画モデル | 長さ | 1回の生成のクレジット |
|---|---|---|
Veo 3.1 Lite | 4・6・8秒 | 10(Ultraは5) |
Veo 3.1 Fast | 4・6・8秒 | 20(Ultraは10) |
Veo 3.1 Quality | 4・6・8秒 | 100 |
Gemini Omni Flash 1.1 | 4・6・8・10秒 | 720pは7〜15、360pは4〜7(長さによる) |
※2026年10月時点・Google Flow ヘルプ「Learn about Google Flow models & supported features」「Manage your Google Flow credits」より
Google Flowのクレジットは、サブスクの有無にかかわらず1日50クレジットが付与され、Google AI Plusは月200、Proは月1,000、Ultraは月10,000または25,000が上乗せされます。また、日本ではAIクレジットの追加購入ができないため、足りない場合は上位のプランに切り替える必要があります。Google AIプランの料金は、Plus 月額725円、Pro 月額2,900円、Ultra 月額14,500円〜32,000円です(2026年10月時点・Gemini公式サイトより)。
ただし、「Get started with Google Flow」のヘルプでは、利用条件に18歳以上であることとGoogle AI Plus・Pro・Ultraなどへの登録が挙げられています。プランなしで生成できるかは、自分のアカウントで確認してください。
なお、Google Flowのモデル一覧のヘルプには、モデルごとの音声の有無は書かれていません。Veo 3.1 Liteで1本作り、狙った音が付くかを確かめてから本番に進みましょう。操作の詳細はGoogle Flowの使い方とVeo 3の使い方で解説しています。
Geminiアプリ(Gemini Omni)
Geminiアプリは、チャットで指示を出しながら1カットを作り込みたい方に向いています。Geminiアプリの動画生成はGemini Omniが担い、10秒の動画と音声を同時に作れます(2026年10月時点・Gemini公式サイトより)。
Geminiアプリでは、最大5枚の画像を参照素材としてアップロードできます。たとえば、Nano Bananaで作ったガラスのキウイの画像を入れて「ナイフで半分に切る」と指示すると、画像の質感を保ったまま動画にできます。
ただし、Geminiアプリの動画生成にはGoogle AIプランへの加入が必要で、18歳未満は使えません。手順はGeminiの動画生成の使い方で解説しています。
Kling AI
Kling AI(クリング)は、快手(Kuaishou)グループのKling AI Pte. Ltd.が提供する動画生成AIで、Googleのツール以外で作りたい方の選択肢です。Kling 3.0 Omniは、セリフ・効果音・環境音を映像と同時に生成できます(Kling AI公式ブログ、2026年7月3日)。2026年9月30日に公開されたKling 4.0は、1本3〜30秒の動画に対応します(Kling AI公式ブログより)。
Kling AIは、8秒より長い1カットを作りたい場合に役立ちます。たとえば、果物を何回かに分けて切り進める様子を、カットを分けずに1本で見せられます。
ただし、Kling AIの商用利用は会員かどうかで扱いが分かれます。利用規約4.6では書面の許可なく生成物を商用目的で使うことが原則禁止され、有料サービス規約3.1.2で有料会員による商用利用が認められています(2026年10月時点)。料金とプランはKling AIの使い方・料金で確認してください。
効果音を後から作るならElevenLabs
動画生成AIの音が映像と合わない場合は、ElevenLabsのサウンドエフェクトで効果音だけを作り直せます。ElevenLabsのサウンドエフェクトは、テキストで説明した音を1回最大30秒で生成する機能です。
ElevenLabsのサウンドエフェクトのプラン別の違いは、以下のとおりです。
- Free:月50回まで、個人利用のみ
- Starter(月額6ドル):月150回まで、商用利用可
- Creator(月額22ドル):月605回まで、商用利用可
※2026年10月時点・ElevenLabs公式サイト「Sound Effects」より
収益化するアカウントや案件で使う場合は、Starter以上で作った効果音を使いましょう。
Sora 2は2026年に提供を終了している
2025年ごろのAI ASMRの解説で紹介されていたOpenAIのSora 2は、2026年10月時点では使えません。Soraのウェブ版・アプリ版は2026年4月26日に、APIは2026年9月24日に提供を終了しています(OpenAIヘルプセンターより)。
Sora 2で作っていた方は、Google FlowかKling AIに切り替えて作りましょう。提供終了の経緯と代わりのツールは、Sora 2の提供終了と代替AIで解説しています。
AI ASMR動画の作り方【5STEP】

AI ASMR動画は、最初に素材と動作を1つに絞ってから画像・動画・音の順に作ると、狙った音と映像になりやすくなります。1つのプロンプトに動作を詰め込むと、動きが崩れて音の位置もずれるためです。
ここでは、Google Flowを中心に、素材決めから書き出しまでを5つの手順で解説します。全体の流れは、以下のとおりです。
- 素材と動作を1つに決める
- 元の画像を作る(質感を固定したい場合)
- 動画生成AIで音付きの動画を作る
- 音が合わないときは効果音を付け直す
- CapCutでつないで書き出す
STEP1 素材と動作を1つに決める
AI ASMR動画の最初の作業は、「何の素材で・何を・どうするか」を1文で決めることです。1カットに入れる動作を1つに絞ると、映像の動きと音のタイミングがそろいやすいからです。
たとえば、「ガラスのキウイを、ナイフでゆっくり半分に切る」のように、素材・物・動作を1文で書きます。2つ目の動作(断面を開いて見せるなど)は、別のカットで作ります。
決める項目は、以下のとおりです。
- 素材(ガラス・氷・宝石・結晶)
- 物(キウイ・いちご・ゼリーなど)
- 動作(切る・割る・砕く・かじる)
- 主役の音(刃が入る音・割れる音)
STEP2 元の画像を作る
ガラスの透け方や背景を毎回そろえたい場合は、先にNano Bananaで元の画像を作ります。画像から動画を作ると最初のフレームが固定され、素材の質感や構図がぶれにくくなるからです。
元の画像のプロンプトの例は、以下のとおりです。
縦長9:16の写真。黒い大理石のまな板の上に、透明なガラスでできたキウイが1つ置かれている。ガラスの中に緑の果肉と黒い種が透けて見える。横に銀色のナイフ。真上からの柔らかい光、背景は暗いグレー、マクロ撮影、文字やロゴは入れない。
ただし、テキストだけで作れる場合は、STEP2を省いてSTEP3から始めても構いません。Nano Bananaの使い方はNano Bananaの使い方で解説しています。
STEP3 動画生成AIで音付きの動画を作る
動画は、Google FlowでVeo 3.1を選び、テキストか元の画像から音付きで生成します。元の画像がある場合は「フレームから動画」で最初のフレームに指定し、動作と音をプロンプトに書きます。
最初の数本はVeo 3.1 Lite(1本10クレジット)で試作しましょう。1日50クレジットなら、Veo 3.1 Liteで5本まで作れる計算です。音と動きが決まったプロンプトだけをVeo 3.1 Fast(1本20クレジット)で作り直すと、クレジットの無駄を減らせます。
なお、Veo 3.1の「素材から動画(Ingredients to Video)」は、2026年1月にネイティブの9:16の縦長に対応しました(Google公式ブログより)。画像を動かすツールの比較は画像から動画を作るAIで紹介しています。
STEP4 音が合わないときは効果音を付け直す
生成した動画の音が映像の動きとずれる場合は、元の音を消して効果音を付け直します。AI ASMR動画は音が主役のため、刃が入る瞬間と音がわずかにずれるだけでも、気持ちよさが損なわれるからです。
効果音を付け直す手順は、以下のとおりです。
- ElevenLabsのサウンドエフェクトに「ガラスをナイフでゆっくり切る、きしむような高い音、静かな部屋」のように音を説明して生成する
- CapCutで動画の元の音をミュートし、生成した効果音を読み込む
- 刃が入るフレームに効果音の頭を合わせ、音量を調整する
ただし、ElevenLabsのFreeで作った効果音は個人利用に限られます。音とナレーションの扱いはElevenLabsの使い方でも解説しています。
STEP5 CapCutでつないで書き出す
生成したカットは、CapCutで1本にまとめて縦長9:16で書き出します。8秒のカットを2〜3本つなぐと、「切る → 断面を見せる → もう1回切る」のような流れを作れます。
編集の際は、以下を確認しましょう。
- 書き出しのサイズが縦長9:16になっているか
- BGMを入れず、効果音だけで聞かせているか
- 最後のカットが最初のカットにつながり、ループして見えるか
AI ASMR動画は、BGMを入れると主役の音が埋もれます。CapCutの基本操作はCapCutの使い方、各SNSへの投稿手順はショート動画の作り方で確認できます。
AI ASMR動画のプロンプトの型と例

AI ASMR動画のプロンプトは、素材・動作・カメラ・光・音の5つの要素で書きます。ASMRは音が主役のため、映像の指定だけで終わらせず、音の種類と「BGMなし・話し声なし」まで書くことが重要です。
ここでは、プロンプトの型と、ガラスの果物・食べ物・派生の型の自作のプロンプト例を紹介します。プロンプトはすべてデジットが自作したもので、そのまま貼り付けて使えます。
AI ASMR動画のプロンプトの型
AI ASMR動画のプロンプトは、5つの要素を毎回同じ順で書くと、どの要素を変えたら結果が変わったかを比べやすくなります。特に音の要素は、音の種類・音の大きさ・静けさの3点を書くと、ASMRらしい音になりやすいためです。
要素 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|
素材 | 何でできた何か・透け方 | 透明なガラスでできたキウイ、中に果肉が透ける |
動作 | 1つの動作と速さ | ナイフでゆっくり半分に切る |
カメラ | 固定・距離・縦横比 | 固定カメラ、マクロの接写、縦長9:16 |
光 | 光の向き・背景 | 真上からの柔らかい光、暗い背景 |
音 | 音の種類・静けさ・入れない音 | 刃が入るサクッという音、静かな部屋、BGMなし、話し声なし |
音の行は、型ごとにメモ帳に保存し、毎回コピーして使いましょう。
ガラスの果物を切るプロンプト例3つ
ガラスの果物を切るプロンプトは、ガラスの透け方と、刃が入る瞬間の音を具体的に書きます。透け方を書かないと普通の果物に見え、音を書かないと何の音か分からない環境音になりやすいためです。
ガラスの果物を切るプロンプト例は、以下のとおりです。
- ガラスのキウイ:「黒い大理石のまな板の上で、透明なガラスでできたキウイを銀色のナイフでゆっくり半分に切る。断面に緑の果肉と黒い種が光って見える。固定カメラ、マクロの接写、縦長9:16。真上からの柔らかい光。刃が入るサクッという高い音とガラスがきしむ音、静かな部屋、BGMなし、話し声なし。」
- ガラスのいちご:「白い皿の上の、赤く透き通ったガラスのいちごに、ナイフの刃をゆっくり押し当てて切る。断面から小さなガラスの粒がこぼれる。固定カメラ、斜め上からの接写、縦長9:16。窓からの自然光。カリッと割れる音と、粒が皿に落ちる小さな音、BGMなし。」
- ガラスのオレンジ:「木のまな板の上で、オレンジ色のガラスでできた輪切りのオレンジを、ナイフで4つに切り分ける。断面の房が光を反射する。固定カメラ、真横からの接写、縦長9:16。暗い背景にスポットライト。一定のリズムで刃が入る音、静かな部屋、BGMなし。」
上記の例は、素材と物の部分だけを入れ替えれば、ほかの果物にも使えます。
食べ物・咀嚼系のプロンプト例
食べ物を割る・かじる型のプロンプトは、割れ方と音の質感を書き分けるのがコツです。「割れる」だけでは音が単調になり、ASMRらしい細かい音が出にくいからです。
食べ物・咀嚼系のプロンプト例は、以下のとおりです。
- 宝石のゼリー:「青い宝石のように透き通った四角いゼリーを、銀のスプーンで押して割る。割れ目から光がこぼれる。固定カメラ、マクロの接写、縦長9:16。ぷるっとした音とパキッと割れる音、BGMなし、話し声なし。」
- 氷のキャンディ:「透明な氷でできた丸いキャンディを、指でつまんでゆっくり割る。細かい氷の破片が黒い布の上に落ちる。固定カメラ、接写、縦長9:16。シャリッという音と破片が落ちる小さな音、静かな部屋、BGMなし。」
ただし、人がガラスや氷の物を口に入れて噛む演出は、現実で真似されるおそれがあります。かじる型を作る場合は、後述の「投稿する前の注意点」も確認してください。
果物の赤ちゃん・共食いフルーツなど派生の型
果物の赤ちゃんや共食いフルーツは、顔のある果物のキャラクターを登場させる派生の型です。ASMRの音に加えてキャラクターの表情で見せるため、ガラスの果物とは別の楽しみ方ができます。
たとえば、「小さな顔のついたいちごの赤ちゃんが、ガラスのスプーンの上で眠っている。ナイフが近づくと目を覚まして驚く」のように、キャラクターの動きと音を1つずつ書きます。果物の擬人化の作り方は、AI擬人化動画の作り方で詳しく解説しています。
キャラクターものは、アニメやゲームの既存のキャラクターに似せないようにしましょう。猫などの動物を主役にした型は、AI猫動画の作り方も参考になります。
AI ASMR動画の品質を上げるコツ

AI ASMR動画の品質は、音の聞かせ方・質感の見せ方・失敗の直し方の3点で決まります。ショート動画は数秒で次の動画に移れるため、音が濁っていたり断面が崩れていたりすると、最後まで見てもらえません。
ここでは、品質を上げるコツ2つと、よくある失敗と対処法を紹介します。
音を主役にする
AI ASMR動画では、1カットに主役の音を1種類だけ入れることが重要です。複数の音が重なると、どの音を聞かせたいのかが伝わらなくなるためです。
たとえば、ガラスを切るカットなら「刃が入る音」だけを主役にし、まな板の音や環境音は入れないか、小さくします。音と音の間に短い静けさを入れると、次の音が際立ちます。
ただし、無音の時間が長すぎると、見る方が音が出ていないと感じてスワイプしやすくなります。静けさは短く入れるようにしましょう。
固定カメラのマクロで質感を見せる
ガラスや宝石の質感は、固定カメラのマクロの接写で見せると伝わりやすくなります。カメラが動くと、映像の中で素材の形が変わりやすく、光の反射も不自然になるからです。
質感を見せるための指定は、以下のとおりです。
- カメラは固定、接写(マクロ)
- 光は真上か斜め上から1方向
- 背景は暗い単色で、透け方と反射を目立たせる
上記の3点をプロンプトの型に入れておくと、素材を変えても同じ見た目のシリーズにできます。
よくある失敗と対処法
AI ASMR動画でよくある失敗は、断面が出ない・音がずれる・物が変形する・横長になるの4つです。失敗の原因と対処法を、以下の表にまとめます。
失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
切ったのに断面が出ない | 断面の見た目を指定していない | 「断面に〇〇が見える」と書く。断面を見せるカットを別に作る |
音が動きとずれる | 動作が多く、音の位置が定まらない | 1カット1動作にする。ずれが残る場合は効果音を付け直す |
ナイフや果物の形が変わる | カメラの動き・速い動作 | 固定カメラにし、「ゆっくり」と速さを指定する |
横長の動画になる | テキストだけや横長の画像で生成している | 縦長9:16を指定し、縦長の元の画像を使う |
上記の対処法を試作の段階で確かめておくと、本番の生成でクレジットを無駄にしにくくなります。
AI ASMR動画を投稿する前の注意点

AI ASMR動画を投稿する前には、AIラベル・危険な演出・透かし・商用利用の4点を確認する必要があります。リアルなAI動画は本物と見分けにくく、各プラットフォームとツールが開示や権利のルールを定めているためです。
ここでは、投稿前に確認したい4つの注意点を、公式の規約やヘルプをもとに解説します。
TikTok・YouTubeのAI生成ラベルを付ける
AI ASMR動画をTikTokやYouTubeに投稿する際は、投稿先のルールに沿ってAI生成であることを開示します。どちらのプラットフォームも、本物のように見えるAI生成コンテンツの開示を求めているからです。
TikTokとYouTubeの開示ルールは、以下のとおりです。
投稿先 | 開示が必要な場合 | 開示の方法 |
|---|---|---|
YouTube | AIで生成・改変したコンテンツが本物のように見える場合 | アップロード時の「AI の使用」で「はい」を選ぶ |
TikTok | 現実のように見えるAI生成コンテンツ | 投稿時にAI生成のラベルを付ける |
※2026年10月時点・YouTube ヘルプ「改変または合成されたコンテンツの開示」、TikTok Newsroom(2024年5月9日)より
YouTubeのヘルプでは、明らかに非現実的なコンテンツは開示が不要な例として示されています。ガラスの果物は非現実的ですが、本物の果物や料理を切る・食べるように見える動画は実写と誤解されやすいため、開示しておくのが安全です。
食べられない物を食べる演出は、真似されない見せ方にする
ガラス・氷・宝石などの食べられない物を人が口に入れる演出は、現実で真似されないよう、非現実的だと分かる見せ方にします。リアルな映像ほど、見る方が本物と受け取り、まねをするおそれがあるためです。
真似されにくくする見せ方は、以下のとおりです。
- 人の口元を映さず、切る・割る動作だけで見せる
- 素材が光る・透けるなど、明らかに現実にない見た目にする
- 字幕や説明欄でAIで作った映像だと書く
危険な行為の扱いは、投稿前に各プラットフォームのコミュニティガイドラインで確認してください。
透かし・ロゴを隠さない
AI動画に入った透かしやロゴは、拡大・切り抜き・ぼかしなどで隠さないでください。透かしはAI生成であることを示す目印で、ツールの規約の前提にもなっているからです。
AI動画の透かしに関する主なルールは、以下のとおりです。
- Google Flow:Veo・Omni・Nano Bananaで作ったすべての出力に目に見えないSynthIDが入る
- Geminiアプリ:Gemini Omniで作るすべての動画にSynthIDが埋め込まれる
- Kling AI:非会員は生成物にKling AIのブランドとロゴを表示する必要がある
※2026年10月時点・Google Flow ヘルプ、Gemini公式サイト、Kling AI利用規約より
透かしのない動画が必要な場合は、透かしを削除できる有料プランを使いましょう。
商用利用・収益化は各ツールの規約とプランで確認する
AI ASMR動画を収益化や案件に使う場合は、使ったすべてのツールで商用利用が認められているかを確認します。映像と効果音を別々のツールで作ると、1つでも商用不可のツールが混じれば動画全体を商用で使えなくなるためです。
商用利用で確認したい主なポイントは、以下のとおりです。
- Kling AI:利用規約4.6で原則禁止、有料サービス規約3.1.2で有料会員に許可
- ElevenLabs:サウンドエフェクトはFreeが個人利用のみ、Starter以上で商用利用可
- Google Flow・Geminiアプリ:Google 利用規約と生成 AI の使用禁止に関するポリシーの範囲で使う
※2026年10月時点・各公式サイトの利用規約・料金ページより。規約の要約であり、法的な判断を示すものではありません
YouTube・TikTokの収益化の条件は、AIショート動画の収益化で詳しく解説しています。
AI ASMR動画を仕事にするなら|独学で詰まる場面

AI ASMR動画で身につく「素材を決める・音付きで生成する・効果音を合わせる・編集する」の流れは、商品の質感を見せる広告やSNS運用の動画制作にも使えます。ただし、仕事として受けるには、クライアントの目的に合わせた企画や、規約・権利を確認したうえでの納品まで求められます。
ここでは、独学で詰まりやすい場面と、学び方の選択肢を紹介します。
AI動画を独学で学ぶ際に詰まりやすい場面は、以下のとおりです。
- 素材の質感や見た目を、シリーズや商品カットでそろえられない
- 生成したカットを、目的に合った15秒・30秒の動画に構成できない
- 商用利用やAIラベルの規約を確認したうえで、案件に使える動画を作れない
上記の場面は、制作の経験がある人からフィードバックを受けると解決しやすくなります。AI動画スクール「デジット」では、AI動画生成からAI動画編集までを、専任メンターのマンツーマン伴走で学べます。料金は、2ヶ月プランで一括178,000円(分割は月7,417円〜、24回分割の場合)です。
スクールを比較して選びたい方は、AI動画スクールおすすめの比較で、学べる範囲や料金を確認してください。デジットの無料個別説明会では、学習の進め方や自分に合うプランを相談できます。
AI ASMR動画の作り方のまとめ
AI ASMR動画の作り方の要点は、以下のとおりです。
- AI ASMR動画は、ガラスの果物など現実にない物を切る・砕く様子を、映像と音を同時に作れる動画生成AIで8〜10秒にまとめて作る
- 2026年10月時点の中心はGoogle FlowのVeo 3.1で、1日50クレジット(Veo 3.1 Liteなら5本分)で試作できる
- プロンプトは素材・動作・カメラ・光・音の順に書き、BGMなし・話し声なしまで指定する
- 音がずれる場合はElevenLabsのサウンドエフェクトで効果音を付け直す
- 投稿時はAIラベルを付け、食べられない物を食べる演出は真似されない見せ方にする
まずはGoogle FlowのVeo 3.1 Liteで、ガラスのキウイを切る8秒の試作を1本作ってみましょう。
よくある質問
QAI ASMR動画は無料で作れますか?
Google Flowのヘルプでは、サブスクの有無にかかわらず1日50クレジットが付与されると案内されており、Veo 3.1 Liteなら1本10クレジットで音付きの動画を作れます。ただし、Google Flowの利用条件にはGoogle AIプラン(Plus 月額725円〜)への登録も挙げられており、日本ではAIクレジットを追加購入できません(2026年10月時点)。
Qガラスの果物を切るAI動画はどのAIで作られていますか?
ガラスの果物を切るAI動画は、映像と音を同時に作れる動画生成AIで作られています。2026年10月時点では、Google FlowのVeo 3.1、GeminiアプリのGemini Omni、Kling AIなどで作れ、以前使われていたSora 2は提供を終了しています。
QAI ASMR動画の音だけを後から付けられますか?
動画の元の音をCapCutなどでミュートし、ElevenLabsのサウンドエフェクトで作った効果音を付け直せます。ElevenLabsのサウンドエフェクトは1回最大30秒で、Freeは個人利用のみ、Starter以上で商用利用できます(2026年10月時点・ElevenLabs公式サイトより)。
QAI ASMR動画はスマホだけで作れますか?
Geminiアプリなどのスマホのアプリで動画を生成し、CapCutのスマホ版で編集すれば、スマホだけでも作れます。効果音のタイミングを細かく合わせる場合は、画面の大きいPCのほうが作業しやすくなります。
QAI ASMR動画を収益化してもよいですか?
AI ASMR動画の収益化は、生成に使ったツールの規約と投稿先の収益化の条件の両方を満たす必要があります。たとえば、Kling AIは有料会員なら有料サービス規約3.1.2で商用利用が認められ、ElevenLabsのサウンドエフェクトはFreeでは個人利用に限られます(2026年10月時点)。
出典・参考
- Google DeepMind「Veo」
- Google Flow ヘルプ「Learn about Google Flow models & supported features」
- Google Flow ヘルプ「Manage your Google Flow credits」
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- Google 公式ブログ「Veo 3.1 Ingredients to Video」(2026年1月13日)
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- Kling AI公式ブログ「Kling 4.0 vs 3.0」(2026年9月30日)
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- Kling AI 有料サービス規約(Terms of Paid Service、2026年10月10日発効)
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この記事の監修者

川嶋 和樹
デジット AI動画講師/SNSディレクター
デジット AI動画講師/SNSディレクター
川嶋 和樹
TikTok・Instagram・YouTube Shortsを中心に、縦型ショート動画の企画から編集ディレクションまでを担当。AIによる高速な量産と検証サイクルを強みに、当たる型が見つかるまでの試行回数を積み上げる運用設計を得意とする。
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